悪路を走破しやすくするために車高を上げるカスタムが「リフトアップ」です。アウトドアを楽しむためにリフトアップしたいと考えている方は、多いのではないでしょうか。
そこで今回は、リフトアップするメリットと注意点、そして自力でリフトアップするための簡単な方法を詳しく解説します。
車のリフトアップとは
車のリフトアップとは、サスペンションの交換などによって車を改造し、車高を上げるという意味を含んだ言葉です。
悪路の走破性を高めることがリフトアップの主な目的ですが、近年ではドレスアップを目的としたリフトアップを行う人も増えてきました。車をアウトドアで使う機会が多い方なら、知っておいて損のないカスタムです。
車をリフトアップする3つのメリット
車をリフトアップするメリットは主に3つです。前述した2つのポイントに加えて、小石などから車体を守る効果にも期待できます。順番に細かくチェックしていきましょう。
1：ドレスアップできる
車をリフトアップすることで、ワイルドな風貌に変化させられます。タイヤとフェンダーの距離感を開けられるので、個性的な外観の車に仕上げたいという方もリフトアップを検討するとよいでしょう。
2：悪路での走破性が上がる
リフトアップをすれば、段差で躓くことが少なくなり、悪路もラクに走破できる可能性が上がります。とくにキャンプなどのアウトドアで車を利用する機会が多い方にとって、これは大きなメリットです。
3：車体下部へのダメージを受けにくくなる
路面と車体の距離が物理的に離れることもメリットのひとつです。小石の跳ね返りなどによる車体下部へのダメージが減るため、傷が付きにくくなります。
車をリフトアップする2つの注意点
車をリフトアップする前に知っておくべき注意点もお伝えします。街中に出てからこれらの問題に気付くと困ってしまうので、リフトアップの欠点も事前に把握しておきましょう。
1：駐車場などに入れない可能性がある
駐車場には車高制限があり、一般的には2～2.5m程度を限度に設定されています。
ルーフキャリアを設置する場合、車高制限をオーバーする可能性があるため、駐車ができなくなるリスクがあることに注意しましょう。
2：車体の安定性が低下する可能性がある
リフトアップすると車の重心が上がり、車体の安定性が低下する可能性があります。
強風を受けたときや急なカーブを曲がったときなどにバランスを崩しやすくなるため、要注意です。
車をリフトアップするなら、保安基準を確認しよう！
スプリングを変更することは1995年の法改正後から許可されていますが、車の高さは車検証に記載しているものと合わせなければなりません。
また、「保安基準」を満たさない場合は車検に通らないことにも注意が必要です。
40mm以内のリフトアップに収めれば、基本的には車検を通過できます。それ以上の高さだとしても、構造変更車検をクリアしたものであれば認められる ので、事前に保安基準を確認しておきましょう。
車をリフトアップする5つの方法
車のリフトアップはDIYでも行えます。DIYで行える車のリフトアップ方法を5つご紹介するので、順番にチェックしていきましょう。
ただし、少しでも難しいと感じた場合は、故障を避けるために専門店への依頼をおすすめします。その際は、最初からリフトアップが完了しているコンプリートカーの購入も検討してみてください。
それでは、DIYで行える車のリフトアップ方法を見ていきましょう。
1：サスペンションのスプリングを交換する
純正のスプリングを取り外し、それよりも長いスプリングに交換します。この場合は、剛性の高いリフトアップ専用のスプリングを使うことが一般的です。
2：スペーサーを使う
スペーサーと呼ばれるアイテムを使えば、スプリングを交換せずにリフトアップできます。サスペンションと本体の間にスペーサーを差し込むだけでリフトアップでき、乗り心地もそれまでとほとんど変わりません。
3：ボディブロックを使う
フレームとボディの中間にボディブロックというアイテムを挟み込んでリフトアップする方法です。ラダーフレームの車にしか適用しないこと、手間がかかりやすく専門知識が必要なことがデメリットで、リフトアップの手法としてはあまり使われていません。
4：タイヤ・ホイールを交換する
タイヤとホイールを交換してインチアップすることで、リフトアップを試みます。
ただ、フェンダーとタイヤが接触する可能性があることに加えて、ファッション性という面で劣りやすいことがデメリットです。
5：車高調式サスペンションに交換する
現在のサスペンションを車高調式サスペンションに交換すると、その後も必要に応じて自由に車高変更をしやすくなります。
そのほかの方法と比較するとコストがかかりますが、頻繁に車高を変更する人であれば取り入れる価値があるでしょう。
まとめ
リフトアップとは、サスペンションの変更などで車高を上げることを指す言葉です。リフトアップすることで見た目の印象を大きく変えられるほか、悪路の走破性が増すことや小石の跳ね返りなどによるダメージを軽減できるというメリットを得られます。
ただし、保安基準をクリアしなければ車検に通らないことや、調整が難しいことには注意すべきです。
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