中古車の定期点検｜受けるべき頻度や場所、かかる費用について

中古車に安全に乗るためには、定期点検が必須です。ただ、点検の重要さを理解していても、「いつ受けるべきなのかわからない」「どこで受ければいいの？」といった疑問を抱えている人が多いでしょう。

今回はそれらの疑問にお答えしながら、かかる費用の目安や自分でできる点検の方法を解説します。

車の定期点検とは

車の定期点検とは、「法定点検」を指すことが普通です。これは12ヶ月・24ヶ月ごとに行うもので、それぞれ検査の項目が増えます。車にとっては健康診断のようなもので、安全性を確認するために受けることをおすすめします。

定期点検と車検は混同されがちですが、明確な違いがあります。

車検は「保安基準」に適合しているかどうかを検査するもので、不適合の場合は公道を走れません。定期点検は実施しなくても罰則を受けることはありませんが、車検は受けることが義務付けられています。

中古車の定期点検を受けるのに最適な頻度は、1年に1度です。厳密にいうと12ヶ月点検と24ヶ月点検とでは点検の内容が違うので、隔年で異なる点検を依頼しましょう。

定期点検は、原則として1年に1度受ける必要があります。

この事実にびっくりして、どこで定期点検を受けられるのか慌てて調べようとしている人がいるかもしれません。定期点検は、これから紹介する9つの場所で受けられますよ。

各場所のおすすめポイントと注意点を解説していくので、ぜひ参考にしてください。

車の正規販売店であるディーラーで定期点検を行っています。車の製造元なので、正確な点検を受けられることがメリットです。ただし、そのほかの場所と比べると、点検の費用は高くなりがちなことを覚えておきましょう。

整備工場を利用する場合は、以下でご紹介する3つの工場のうちいずれかを選びます。それぞれ特徴が異なるので、各整備工場のメリットを知っておきましょう。

整備工場の中では最も規模が大きく、ディーラーと同等の設備を持っています。保安基準適合証と定期記録簿の両方を発行できることがメリットです。

指定整備工場ほどではないものの、本格的な点検を実施するために必要な設備をそろえています。点検記録簿を発行できるので、公的な証明書がほしいという場合は利用しましょう。

整備工場の中では最も規模が小さく、個人で経営している工場が大半です。設備の内容や費用は、工場によって大きく異なります。点検記録簿等の発行はできません。

普段から利用しているカー用品店で点検を受けられる場合があります。整備工場等と比べると簡易的な内容に収まることが普通ですが、買い物のついでに点検をできることがメリットです。

設備が充実している中古車販売店の場合、定期点検を受け付けることがあります。販売店によっては保証の一環として定期点検をすることもあるので、保証内容に注目してみましょう。

車検専門店では、ある意味では定期点検よりも重要性が高い「車検」を行っています。定期点検にも対応している場合があるので、車検のタイミングと合致する場合は、定期点検も依頼できるか問い合わせてみるとよいでしょう。

ガソリンスタンドの中には、指定整備工場などの認可を得ているお店もあります。こういったお店を選べばクオリティの高い定期点検を実施しているので、お住まいの近くにガソリンスタンドがある場合は依頼を検討しましょう。

中古車の定期点検にかかる費用は、点検を受ける場所によって異なります。あくまでも相場ではありますが、定期点検の費用を表にまとめました。

【定期点検の費用相場】

基本的に、定期点検は1年に1回行うものです。ただ、自動車走行時の安全性を高めるために、自身でも日常的に点検を行いましょう。自分で行う点検の主なチェックポイントを表にまとめました。

【日常点検のチェックポイント】