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リセールバリューが高い車とは?値崩れしにくい車の特徴と高く売るポイント

車 リセールバリュー

新車や中古車を購入してしばらく乗ったあとは、できるだけ高く売ってから新しい車に乗り換えたいところですよね。そこで重視すべきなのは「リセールバリューの高さ」です。

今回は、値崩れしにくい車の特徴や具体的な車種をご紹介し、高く売るためのポイントについても解説します。

車のリセールバリューとは?

車のリセールバリューとは、日本語に言い換えると「再販価格」です。リセールバリューが高ければ高いほど、購入した車を中古車として売却する際に高額で売りやすくなります。

乗らなくなった車を高く売って、新しく乗る車を買う資金に充てたいという人にとって、とくに重視すべきポイントと言えるでしょう。

車のリセールバリューは「市場のニーズ」で決まる

リセールバリューの決め手は、ズバリ市場のニーズです。多くの人がほしがる車であればあるほどリセールバリューは上がります。そのため、モデルチェンジ後の車種や内外装にキズ・汚れがあると、リセールバリューが下がってしまいます。

市場のニーズを満たすためには、人気車種を選ぶというだけではなく、カスタムやメンテナンスにも注意を払うべきです。

【中古車の買い替え時期は?3つの軸で見るベストなタイミング】では中古車の買い替え時期について詳しく解説しているので、車の買い替えについて悩んでいる方はぜひ読んでみてください。

リセールバリューが高い車の特徴

まずはリセールバリューが高い車の特徴を、7項目にわけて解説します。これらのポイントを多く満たす車なら、中古車として高く売却できるでしょう。

年式の新しい現行車

新車としても現役で販売されている現行車は、市場のニーズが高い車種です。とくに納車まで数ヶ月~1年以上かかる人気車種の場合、新車以上のリセールバリューが付くこともあります。

モデルチェンジの影響が少ない車

モデルチェンジが行われると、型落ちとなった車は安く取引されることが普通です。しかし「商業バン」「トラック」といった車種は、今後も大きなモデルチェンジが見込めないため、長く高い需要を保ち続けます。

ボディーカラーが「白」か「黒」

奇抜な色は一部のファンからは人気が高いものの、一般受けするとはいえません。定番の「白」か「黒」のボディーカラーは幅広い層から受け入れられるため、リセールバリューが高くなる傾向にあります。

ファンが多く、根強い人気がある車

スポーツカーやSUVをはじめとする個性が際立つ車にはファンが多く、年式が古くても高値で取引されています。どんな車が人気なのかわからないという場合は、納車待ち期間が長い車種を選びましょう。

海外でも人気の車

中古車買取店は、国内だけでなく海外の市場に向けても仕入れた車を販売しています。海外でも一定の人気を持った車を選ぶことで需要がさらに高まり、リセールバリューが上がるでしょう。

標準グレード以上の車

中古車はエントリーモデルのような低いグレードの車は安く、標準グレードや上級グレードほど高く扱われます。リセールバリューを重視するなら、よりクオリティの高い標準グレード以上の車を選びましょう。

特別仕様車など流通台数が少ない車

特別仕様者のような流通台数が少ない車はレアな車として扱われ、中古市場でも高い価値を持ちます。前述した、標準グレード以上に価値を崩しにくい車として期待できます。

リセールバリューが低くなりやすい車の特徴

ここまではリセールバリューが高くなりやすい車の特徴をお伝えしましたが、逆の目線にも立ってみましょう。

リセールバリューが低い車の特徴をおさえておけば、価値を下げやすい車をうっかり選んでしまうリスクが下がりますよ。

人気のないカラー

一般論として、人気のないカラーは避けたほうが賢明です。たとえば「ピンク」や「グリーン」「水色」といった車は、車種にもよりますが一般的な人気が高いとはいえず、ホワイト・ブラックなどの定番色よりもリセールバリューが下がります。

過走行車(年間の走行距離が1万キロ以上)

たとえ年式が新しくても、酷使された車は敬遠される可能性が高いため要注意です。目安として年間1万キロ以上の走行距離の車は過走行車とみなされ、リセールバリューが下がります。

新車の販売台数が少ない車

「新車の販売台数が少ない=市場の人気が低い車」と認識しましょう。コアなファンが付いている車種だとしても、一般受けしない車のリセールバリューは落ちてしまいます。

知名度の低い車

販売台数が少ない車と同様に、知名度の低い車も市場人気は高くありません。マニアックな車を選ぶよりも、性別や年代を問わず、幅広い層から愛されている車種を選んだほうがリセールバリューが上がりやすくなります。

リセールバリューは乗り方にも左右される!高く売るポイントは?

先ほどの項目で、過走行車はリセールバリューが下がりやすいと解説しました。そのことからもわかるように、リセールバリューは車の乗り方によっても大きく左右されます。

高く売り抜くためのポイントを4点ご紹介しましょう。

購入時にコーティングを施す

中古車の価値を決めるうえで、重要なポイントのひとつとなるのが外観です。キズや汚れが多く付いている車は、たとえ走行距離が少なくてもあまり高い価値が付きません。修理するにも費用がかかるため、より状態のよい車と比べて見劣りしてしまうのです。

できるだけきれいな状態のまま売却するためには、購入時にコーティングを施しましょう。こういったひと手間とほんの少しの予算をかけるだけでも、将来的なリセールバリューを引き上げやすくなります。

定期的にメンテナンスする

見た目だけではなく、内側のコンディションもリセールバリューを左右します。とくに整備の記録簿として使われている「メンテナンスノート」の存在は重要で、これを提出できなかった場合はリセールバリューが大きく下がるため注意しましょう。

メンテナンスノートを紛失した場合、点検や整備を行ったメーカーやディーラーに問い合わせると、再発行してもらえる可能性があります。できるだけ高く売る条件を整えるために、買取店に査定を依頼する前に、必ずメンテナンスノートを用意しておきましょう。

社外パーツの取り付けを避ける

車をカスタムする場合、より個性的なパーツが多い社外品が好まれる傾向にあります。しかしカスタムは万人受けするとは限らず、社外パーツの付いた車というだけで避けられるパターンも多いため要注意です。

社外パーツを使ったカスタムを施す場合は、その前に取り付けられていた純正パーツは必ず保管しておきましょう。中古車として売却する前に再カスタムを行い、社外パーツを元の純正パーツに取り換えておけば、リセールバリューの値崩れを避けやすくなります。

悪臭が残らないよう注意する

外観や内装に気を使っていても、ドアを開けたときに悪印象を与えてしまうのが悪臭です。とくに、タバコの臭いや動物の臭いは染み付きやすいため要注意です。購入する人が愛煙家や動物好きな人だとしても、臭いの強い車は敬遠される傾向にあります。

やむを得ず車内で喫煙したり、動物と一緒にお出かけしたりする機会が多いならば、車内の消臭に力を入れましょう。

臭いが染み付く前に消臭することが、悪臭を残さないためのコツです。消臭グッズを使ったり、換気をよくしたり、フロアマットを交換したりといった対策を打つことで、リセールバリューを上げやすくなります。

リセールバリューが高い車種【SUV編】

ここからは、リセールバリューが高くなりやすい車種を具体的にご紹介していきましょう。

SUVは近年とくに人気の高い車で、新車では納車待ちまで時間を要する車種も存在します。以下の3車種にはファンも多く、リセールバリューの高さに期待できますよ。

レクサス RX

元々は「ハリアー」と呼ばれていた車です。メーカーが廃止を検討した過去を持つものの、ユーザーからの強い要望を受けて販売を続行したという背景もあり、現在も高い人気を維持しています。

トヨタ ランドクルーザー

ランドクルーザーの現行モデルは2007年に発売が開始されたもので、現在に至るまで人気を落としていません。SUVというカテゴリーのみならず、すべての車の中でもとくにリセールバリューの高さに期待できる車種といえます。

三菱 パジェロ

国内における新車販売は2019年をもって終了したパジェロですが、海外では高い人気を誇っています。日本国内でもSUVの人気は加速し続けており、将来的に価値が見直される可能性も十分にあるでしょう。

リセールバリューが高い車種【ミニバン編】

日本国内でSUVに並び注目されているジャンルがミニバンです。街乗りからアウトドアまで幅広い用途で利用できるミニバンは、老若男女から支持されているため、高いリセールバリューに期待できます。その中でもとくに注目すべき3つの車種をピックアップしました。

トヨタ アルファード

「新車が売れる要因はリセールバリューが高いから」とさえいわれる車種がアルファードです。

コロナ禍においても高い売り上げをキープしたトヨタ車の中で、もっとも売れたミニバンがアルファードでした。「新車の需要が高い=リセールバリューも高い」という好循環が生まれています。

トヨタ ノア

日本の道路事情にマッチする5ナンバーサイズに収め、取り回しのよさを重視しつつも、独特の大容量収納を両立させているミニバンが「ノア」です。ファミリー層向けという点も需要が高い理由のひとつで、リセールバリューの高さに期待を持てます。

トヨタ エスティマ

1990年に初代が販売されて以降、30年間にわたってトヨタの看板を背負い続けているエスティマも、リセールバリューが高くなりやすいミニバンのひとつです。飽きの来ないデザイン性にも定評があり、とくにホワイトパールクリスタルシャインは高く売買される傾向にあります。

リセールバリューが高い車種【スポーツカー編】

コアなファンが付きやすいスポーツカーは、年代物の車にも高額な査定が付くことが珍しくありません。とくにこれからご紹介する3つの車種は、国内外で人気が高く、リセールバリューの高さに期待できますよ。

日産 GT-R

日産が誇る国内最高峰のスポーツカーGT-Rには、国内だけではなく海外にも根強いファンが大勢います。走行距離が10万キロを超えるような車でも、一定のリセールバリューに期待できるでしょう。

SUBARU WRX STI

旧車名の「インプレッサ」という名前にピンとくる人が多いかもしれません。一般的にはリセールバリューが付きにくいブルーなどの原色系カラーにも需要があり、高いリセールバリューが付く可能性があります。

ホンダ シビック タイプR

ホンダのシビック タイプRは、イメージカラーの「チャンピオンシップホワイト」がとくに人気です。販売された台数のうちおよそ8割がチャンピオンシップホワイトだったという話もあり、このカラーは中古市場においても人気が高止まりしています。

リセールバリューが高い車種【セダン編】

最後に、リセールバリューが高くなりやすいセダンも3車種ご紹介します。セダンは一時期と比べて需要が下がりましたが、今でもステータスの高い車を求める人からの人気を維持していますよ。

トヨタ プリウス

誰にでも愛される無難なデザインと、圧倒的な低燃費性を誇る優等生タイプのセダンがプリウスです。地球環境によい車が重視される現代において、今後も高いリセールバリューに期待できる車種といえるでしょう。

トヨタ ヴィッツ

コストパフォーマンスの高いセダンとして広く認知されているヴィッツも、リセールバリューに期待できる車種のひとつです。新車販売台数も好調で、極端に価値を落とす将来は予想できません。

トヨタ アクア

2011年の販売開始から10年が経過した今も、根強い人気を保って売れ続けているセダンです。コンパクトカーの代表格ともいえる存在で、街乗りのしやすさや収納力の高さにも定評があります。

まとめ

リセールバリューが高い車とは、中古車として販売する際に値崩れしにくく、高額で売却しやすい車を指す言葉です。リセールバリューが高くなりやすい車を選ぶポイントは、需要の高い車種やカラーを選び、高い価値を維持できるような乗り方をすることの2点です。

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