車の知識

車のグレードとは?何が変わる?調べ方・選ぶ際の注意点も解説

車 グレード

車の情報を調べている際に、必ず目に入るのは「グレード」です。しかし単なるアルファベットが並んでいるだけで、どんな機能を持つ車なのかはわからないですよね。実はグレードを表す記号には、重大な意味が含まれています。

今回は、車のグレードによって何が違うのか、どうすればグレードがわかるのかといった点を詳しく解説します。また、グレードを選ぶ際のポイントや注意点もまとめました。

この記事を読むことで、車のグレードの見分け方を理解でき、自分に合った車を簡単に見つけられるようになりますよ。

車のグレードって何のこと?

車のグレードとは、性能や装備の違いによってわかれる等級を表す言葉です。たとえばトヨタの「プリウス」や日産の「スカイライン」という車名そのものは変わらなくても、それぞれに異なるグレードが用意されており、グレードごとに性能や価格は大きく変わります。

グレードは車の価値を決める重要なポイントなので、購入する前に詳しく知っておくとよいでしょう。

車のグレードによって変わるもの

車のグレードによって変わるのは「装備」「エンジン」「外観・内装」「価格」の4点です。グレードが上がれば上がるほど、それぞれの品質もアップします。それぞれどのような違いが生まれるのか解説しましょう。

装備の内容

カーナビやオーディオといった、車が持つ標準的な機能に付け足していくアイテムのことを「装備」といいます。低いグレードの車にはこういった装備が少ない、もしくは搭載されていても品質が低い場合が多く、グレードが上がると装備の数や内容がよくなることが普通です。

エンジンの種類

エンジンの種類もグレードによって変わるため、走行性能を重視する人はとくに注目しましょう。同じ車種を選んだとしても、グレードが低い場合は4気筒などのエンジンに限定されやすく、グレードが高いと6気筒・8気筒とランクアップすることがあります。

外観・内装

外観や内装にも大きな差が生まれます。グレードの高い車には有名で優秀なメーカーのタイヤ・ホイールが使われることが一般的です。内装では、低いグレードは合皮シートなのに、高いグレードは本革シートに変わるというような差が生まれる傾向にあります。

価格

グレードが高い車には、それぞれの装備やパーツにお金がかかるため、販売価格が高くなることが普通です。妥協せずによい車を購入したいなら高いグレードの車を、好きな車種を安く購入したいなら低いグレードの車を選ぶとよいでしょう。

車のグレードに使われるアルファベットと意味

車のグレード欄を見ると、「G」や「X」といったアルファベットが書き込まれています。これは、グレードの内容を表す言葉です。原則としてすべてのメーカーが共通した意味を持たせているので、覚えておいて損はありません。

アルファベットの種類と意味を表にまとめました。

【車のグレードに使われるアルファベット】
C 「コンフォート」の略です。
リーズナブルなグレードに使われています。
L 「ラグジュアリー」の略です。
とくに内装が豪華なことが多いグレードを示しています。
R 「レース」の略です。
レース仕様の高性能エンジンを積んでいます。
G 「ジェネラル」の略です。
標準、または上位グレードのいずれかで使われます。
GT 「グランツーリスモ」の略です。
出力の高いエンジンを積んでいます。
S 「スポーツ」の略です。
高性能なエンジンを積んでいます。
D 「ディーゼル」の略です。
ディーゼルエンジンを搭載しています。
X 「未知」を表すアルファベットです。
最先端技術を搭載したグレードを意味しています。

「特別仕様車」「限定車」が販売されることも

車種によっては、上記のグレードに該当しない「特別仕様車」や「限定車」が販売されることもあります。いずれもリセールバリューの高さに期待できるグレードです。

特別仕様車は、メーカーがとくに力を入れて装備を充実させている車を指しています。限定車も基本的には特別仕様車と同じ扱いですが、より希少性が高いことが特徴的です。生産台数が少なかったり、大手メーカーとコラボしたりして生産されます。

車のグレードの調べ方

車のグレードの調べ方は主に3種類です。狙っている車種にどんなグレードがあるのか知りたいときは、以下の方法を用いて調べてみましょう。また、自分が乗っている車のグレードがわからないときも、検索サービスや区分番号からグレードを調べられます。

メーカーのホームページで確認する

メーカーのホームページには、それぞれの車種の特設ページが用意されています。これを確認すると、どのようなグレードが用意されているのか、装備の内容はどのように違うのか、そしてどの程度の価格差があるのかがわかりますよ。

メーカーのグレード情報検索サービスを利用する

自分が乗っている車のグレードがわからないときは、メーカーのグレード情報検索サービスを利用しましょう。それぞれの車に交付されている「車体番号」を入力して検索すると、どのグレードなのかがわかります。 車体番号はボディへの打刻のほか、車検証からも調べることが可能です。

型式指定番号・種別区分番号を使ってWeb照会する

メーカーのホームページでは、グレードがわからなかった場合、車検証に記載されている型式指定番号、もしくは種別区分番号を使ってWeb照合しましょう。この方法を活用すると、メーカーオプションの内容まで確認できます。

車のグレードはどう選ぶ?

車のグレードがどのようにわけられているのか理解できても、何を基準に購入する車のグレードを選ぶべきなのかよくわからないという方がほとんどでしょう。

グレード選びに悩んだときは、予算に応じて以下の基準でグレードを選ぶことをおすすめします。

予算に余裕があるなら上位グレード

ここまでに解説してきた情報からでもわかるように、車のグレードが高くなればなるほど搭載されている装備・エンジン・パーツの質が上がることが普通です。必然的に、上位グレードを選んだほうが、乗っていて満足できる車に巡り合える確率が上がるでしょう。

ただし、上位グレードほど予算が上がることには注意すべきです。車種によっては、下位グレードと上位グレードの差額が2倍以上になることも珍しくありません。予算が限られている場合は上位グレードにこだわらず、以下の2つの方法でグレードを選びましょう。

予算に限りがあるなら、欲しい装備・性能に優先順位を付けて

予算に限りがある場合は、いくつかのグレードを比較して、自分が求める装備・性能を備えているグレードを選びましょう。上位グレードほど装備が優れますが、とくに必要と感じない内容であれば、上位グレードにこだわる必要はありません。

カーナビなどの質が高い車がよいのか、それよりもエンジン性能を重視するのかなど、まず理想とする装備の内容に優先順位を付けることをおすすめします。

下位グレードにオプションを付ける方法も

単純にグレードを下げるだけではなく、下位グレードにオプションを追加するという方法もあります。たとえば「エンジンやオーディオは何でもいいけど、シートだけはよくしたい」という場合、最低グレードの車に高品質なシートをオプションで付けるという方法を選ぶとよいでしょう。

必要とする箇所だけを強化することで、余計な出費を抑えられることがメリットです。不必要に感じる箇所にお金をかけても無意味なので、最も合理的なグレード選びの方法とも言い換えられます。

車のグレードを選ぶ際の注意点

車のグレード選びを進める際は、これから解説する2つのポイントに注意しましょう。ひとつの車種にこだわってグレード選びをするよりも、そのほかの車種の購入も視野に入れながら車を探したほうが、理想的な車を見つけられる可能性が上がります。

また、手放す際のリセールバリューの高さも意識しましょう。

同グレードでも車種によって価格が異なる

車の価格は、基本的に車種によって決まります。同じ「G」や「X」などのグレードでも、車種によって価格が異なるという原則を知っておきましょう。一見すると当たり前に感じる話ですが、この点を深く理解していれば、より理想的な車を購入できるかもしれません。

たとえば購入を希望していた車種の価格を見てみると、予算内で買えるのは下位グレードの車だけだったというケースは多く見受けられます。この際、別の車種の情報もチェックしてみると、同じ予算でも上位グレードで質の高い車を見つけられる可能性があるのです。

グレードはリセールバリュー(再販価格)も左右する

購入した車を将来的に売却する予定がある場合は、リセールバリュー(再販価格)も計算に含めて車種選び・グレード選びをすると損をしません。車を購入した価格と売却時の価格に剥離を生まないためのコツは、リセールバリューの高い車を選ぶことです。

結論として、グレードの高い車ほどリセールバリューが高くなる傾向にあります。ハイグレードの車は購入時のコストは上がりますが、その分だけ高く売りやすいことがメリットです。長い目で見ればどちらが得になるのかという点も計算して、合理的なグレードを選びましょう。

まとめ

車のグレードは、装備やエンジン、外観・内装、そして価格の差を示す指標として使われています。グレードが上がれば上がるほど上質な内容になるものの、それに合わせて価格が上がることには要注意です。

グレードを選ぶ際は、予算内に収めることが大切ですが、後々のことも考えるとリセールバリューが高いグレードを選ぶことも意識しましょう。

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