カスタムカー

ツライチとは?種類・やり方や知っておくべき注意点を解説

ツライチ

ツライチとは、車のドレスアップ用語のひとつです。「ツライチかっこいい」というように使われる言葉ですが、その意味をよく知らないという方も多いでしょう。

そこで今回は、ツライチとは何なのか初心者の方にわかるように解説し、種類・やり方、やる前に知っておくべき注意点などをご紹介します。

ツライチとは

ツライチとは、車のドレスアップ用語のひとつで、ホイールとフェンダーがピタっとそろった状態を指す言葉です。簡単にいえば、タイヤが車体から飛び出していたり、内側に食い込みすぎていたりせず、一直線に収まっている状態を表します。

ツライチの語源は、「部品を組み合わせる際の面と面が段差のない状態でそろっている」という意味の建築用語です。

専門誌の「ヤングオート」が、この用語を車に対して流用したことをきっかけに、車の世界でもツライチという言葉が使われるようになったと言われています。

ツライチは大きく2種類にわけられる

ツライチは「アウトリップ」と「ツラウチ」の2種類にわけられます。それぞれの特徴を簡潔に解説しましょう。

1:アウトリップ

タイヤとフェンダーのツラを合わせたものがアウトリップです。ホイールのリムがフェンダーの外側(アウト)に出るため、この名前が使われています。

2:ツラウチ

ホイールにフェンダーを被せた状態がツラウチです。タイヤが一直線に収まるため、よりすっきり見える形のツライチと言えます。

ツライチは車検に通る?

ホイールを含むタイヤがフェンダーよりはみ出している場合、車検には通りません。したがって「アウトリップ」の状態では、基本的に車検通らないと言えます。

車検を通すためにも、安全に走行するためにも、ツライチを調整しましょう。調整方法は次の項目で詳しく解説します。

ツライチを調整する2つの方法

タイヤがフェンダーをはみ出している場合は、調整が必要です。

この場合、スペーサーかインセットのいずれかを使って調整を行いましょう。ただし、作業中に傷や汚れがついたり、部品を故障させたりする恐れがあるため、プロに依頼することをおすすめします。

1:スペーサーを使う

ツライチの調整に便利なのは「ホイールスペーサー」です。これを車体側のハブとホイールに挟み込んで使用すると、5mm程度の調整を行えます。

タイヤを取り外し、純正パーツに取り付けるだけで作業は完了します。しかし、一部ではスペーサーを使った調整は邪道とみなす風潮もあるようです。

2:インセットで調整する(上級者向け)

フェンダーとホイールの位置を測り、インセットにプラスするという調整方法もあります。

フェンダーとの距離が15mmで、インセットが45という場合は、インセットを30に調整するという方法です。正確な計算が必要なので、スペンサーを使うよりも上級者向けの調整法と言えます。

ツライチにする際の注意点

ドレスアップ目的に行うツラウチですが、それによって生じる注意点・デメリットもあります。とくに注意すべき3つのポイントをこの項目にまとめました。

操作性能が劣化したり、車やパーツに傷が付きやすくなったりする可能性があるため、十分に注意しましょう。

車に傷や汚れがつきやすくなる

タイヤが内側にあれば小石の跳ねや泥がフェンダーの内側で収まりますが、ツライチにしていると車に跳ね返ってくる可能性があります。小石がぶつかって傷が付いたり、泥が跳ねて汚れやすくなったりする点に注意しましょう。

ハンドリングに影響する可能性がある

通常のセッティング状態と比べて、接地面の中心が変わるため、ハンドリングに影響が出る可能性もあります。

ハンドリングのみならず、グリップにも大きな変化が生じるリスクも無視できません。ツライチにした際は、比較的安全な道でテスト走行をして、ハンドリングの変化を確認しましょう。

フェンダー内側と干渉し、タイヤが傷つく可能性がある

とくにコンパクトカーなどのリアサスペンションは、縮んだときにタイヤがそのまま上に動くという特徴があります。

ツライチにしていると、この際にフェンダー内側にタイヤが干渉し、サイドウォールが傷つく可能性があることにも注意しましょう。

また、接地面がタイヤの内側に集中しやすくなり、内側部分の劣化が極端に進む可能性もあります。これは目視しにくい部分が劣化することを意味しており、事故を防ぐために入念な確認とメンテナンス、そして適切なタイミングでのタイヤ交換が必要です。

まとめ

ツライチとは、ドレスアップ用語のひとつで、元々は建築用語として使われていた言葉です。見た目を美しく整えられることがメリットですが、車やタイヤが傷ついたり、ハンドリングに影響したりするリスクには注意しましょう。

「グローバルネット」では、カスタムカーを含む中古車の販売を行っています。車検に通る範囲内でカスタムしているため、自分で調整せずにツライチの自動車を購入したいという方にはとくにおすすめです。

国産車・外車を問わずさまざまな車種を取り扱っているので、ぜひ一度グローバルネットにお越しください。

グローバルネットのホームページはこちら