カスタムカーを持ちたいと思っても、車検に通るかどうかの確信が持てずに踏み切れない人も多いでしょう。しかし、いくつかのポイントを確認しておけば車検を通すことは可能です。
今回は、確認すべきポイントや注意点を解説するので、車をカスタムする前にチェックしておいてくださいね。
カスタムカー(改造車)でも車検に通るの?
結論として、「道路運送車両の保安基準」を満たしていれば、カスタムカーでも車検を通すことは可能です。しかし、保安基準を満たしていたとしても、状況によっては入庫を断られてしまうこともあります。
この記事では、カスタムカーを車検に通す方法について詳しくご紹介します。
カスタムカーを車検に通すために!確認すべき6つのポイント
カスタムカーを車検に通すために確認すべき項目には、6つのポイントがあります。どれか1つでも基準を満たせないものがあると車検に通らないので、順番に細かく確認していきましょう。
1:車のサイズ
車のサイズは、以下の範囲内に収めなければなりません。
全長 | ±3cm | |
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全幅 | ±2cn | |
全高 | ±4cm | |
最低地上高 | 9cm | |
車両重量 | 軽自動車・小型車 | ±50kg |
普通車 | ±100kg |
このサイズを超えたカスタムをした車を車検に通すためには、「構造変更申請」が必要です。本記事内【2:構造変更申請を行う】で詳しく解説しています。
2:窓ガラスのフィルム・ステッカー
フロントガラスには、車検標章以外のステッカーを貼ってはいけません。また、サイドウィンドウや後部座席に貼るフィルムも、透過率70%以下になると車検に通らなくなる可能性が高いので注意しましょう。
3:タイヤ・ホイールのサイズ
タイヤ・ホイールのサイズは、車幅に収まるものでなければ車検に通りません。ただし、基準内でもボディに引っ掛かっていたり、スピードメーターに影響していたりする場合は適合外です。
4:エアロパーツのサイズ
エアロパーツはテープ以外で強く固定した上で、以下の基準内に収めなければなりません。
バンパー | 純正と同等の強度と衝撃吸収力を持ったもの |
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エッジ | 半径5mm以内の丸みがあるもの |
フェンダー | 左右合わせて2cm以内であること |
5:マフラーの音量
車検で検査されるのは「近接排気騒音」のみです。ただし、厳密には加速中の排気音などにも規定があるので、以下の基準を満たしておきましょう。
全長 | 96dB以下 |
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加速走行音 | 76dB以下 |
定常走行騒音 | 72dB以下 |
上記は最も厳しい基準のものです。これを超過する場合、サイレンサーを装着すると騒音を調整できる可能性があります。
6:ライトの色
ライトの色は黄色、または白色と決められています。また、「前方を10m照らした時に規定位置にエルボー点があること」など、明るさの基準も満たさなければなりません。暗すぎるハイビーム・ロービームはNGです。
カスタムカーを車検に通す2つの方法
カスタムカーを車検に通す方法は、2種類あります。上記の基準を満たせばそのまま車検に通る可能性が高いですが、それが難しい場合は構造変更申請を行うと車検に通る可能性があります。詳しく確認していきましょう。
1:そのまま通す
先ほどご紹介した6つのポイントを満たすカスタムの内容ならば、そのまま車検に出しても問題なくクリアできる可能性が高いでしょう。
ただし、構造そのものを変えるようなカスタムを実施した場合は、以下で解説する構造変更申請を行わなければなりません。
2:構造変更申請を行う
構造変更申請とは、車の構造そのものを変更するようなカスタムを実施した場合に行う申請です。車検に出す前に申請を行いましょう。
変更手続きは本拠の位置を管轄する陸運支局、または自動車検査登録事務所陸運局で行うことが可能で、以下の書類が必要です。
必要書類 |
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申請書 |
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審査の結果が出るまでには10日前後がかかります。この時間を車検から逆算し、申請のタイミングを選びましょう。
全国の陸運支局・自動車検査登録事務所陸運局はこちらからチェックできます。
カスタムカーを車検に通す際の2つの注意点
カスタムカーを車検に通す場合、以下の2点に注意が必要です。車検間際の土壇場で困らないようにチェックしておきましょう。
1:保安基準を満たしていても、入庫を断られる可能性がある
保安基準を満たしていれば、基本的には車検をクリアできます。しかし、車検に通るか怪しいような外観の車の場合、入庫そのものを断られる可能性があります。
2:車検に通すための費用が高くつく可能性がある
車検に通すためにカスタムをやめて、元の状態に戻す際、代行業者を利用すると作業料がかかります。そのため、車検費用とは別に数万円~数十万円のコストがかかる場合があります。
まとめ
カスタムカーでも、基準を満たしていたり、構造変更申請を事前に行っていたりすれば車検に通ります。
ただし、保安基準を満たしていても入庫を断られるケースや、車検に通すために再カスタムが必要になるケースでは車検費用以外のコストがかかるかもしれません。
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