カスタムカーは、ほかの人とは違うオリジナルの車を持ちたいという方から人気です。カスタムカーに興味を持っている人の中には、「どんなカスタムができるのか」「パーツはどこで買えるのか」といった点に疑問をお持ちの方も多いでしょう。
そこで今回は、カスタムできる具体的な内容やカスタムの依頼先・パーツの購入先などをまとめてご紹介します。混同されることが多いコンプリートカーとの違いや、カスタムする際の注意点とあわせてチェックしていきましょう。
カスタムカーとは
カスタムカーとは、オーダーメイドの装備を施した車のことです。市販されている車をベースに、特別な塗装に変更したり、シートを張り替えたりして、オリジナリティの高い車へと変更できます。また、目的に応じて呼び方が異なる場合が多く、以下のように扱われています。
チューニングアップ | 機能性向上を目的としたカスタムカー |
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ドレスアップ | 外観に個性を持たせたカスタムカー |
ユーティリティアップ | 利便性向上を目的としたカスタムカー |
カスタムカーの種類
ひとことでカスタムカーといっても種類が多く、以下のようなタイプがあります。
- JDM・スポーツ系(レース・ドリフト)
- ラグジュアリー系(VIP・DUB)
- USDM(ヘラフラ・スタンス)
- ローライダー
- アウトドア系(クロスカントリー・ハイリフト)
- レトロ系
- オーディオ系
- 痛車
- その他(バニング・東久留米・族車など)
カスタムカーの種類に関する詳細は、【車のカスタムの種類とは?知っておきたい2つの注意点も紹介】で詳しく解説しています。こちらの記事もぜひご参照ください。
コンプリートカーとの違い
仕様を変更した車の種類に「コンプリートカー」というものがあります。カスタムカーと混同されがちですが、これはディーラーや中古車販売店ですでにできあがった状態で販売される車です。
コンプリートカーの詳細は【コンプリートカーとは?購入するメリット・注意点や人気車種について】で解説しています。
車のカスタムを依頼できる場所
カスタムを依頼できる場所は、お住まいの地域やお店の業務内容によって異なるため断言はできません。依頼できることが多いのは、以下のような場所です。
- 整備工場
- 民間車検場
- 板金塗装会社
- 自動車修理工場
各社の業務内容や評判を確認したうえで、カスタムの依頼をおすすめします。
カスタムカーに使うパーツを購入できる場所
カスタムカーに使われるパーツを購入できる場所はいくつかあります。選ぶアイテムによって購入できる場所が異なるので、詳しく確認しておきましょう。
メーカー純正品:ディーラー
メーカー純正品はディーラーで購入できます。ただし、自動車の生産が終了してから8年が経過すると、部品の製造も中止となる「8年ルール」があることに注意しましょう 。
希望しているパーツがある場合は、早めの購入をおすすめします。
社外品:カスタムパーツ専門店・その他販売店
さまざまな車種のカスタムパーツを専門的に取りそろえたショップもあります。社外品を購入したい場合は、こういったお店を選ぶと多くの選択肢の中から希望を叶えるパーツを見つけられるでしょう。
ワンオフ:ワンオフパーツ専門店
ワンオフとは、市販されていないオーダーメイドのパーツです。世界でたった1つだけのオリジナルパーツを装備したいという場合は、ワンオフパーツ専門店を利用しましょう。
その他:ホームセンターなどの小売店
ホームセンターなどの小売店でも、簡易的なカスタムパーツを入手できます。個性的なパーツはありませんが、リーズナブルにDIYしたいという方にはおすすめです。
カスタムカーはどんな場所をカスタムしている?
カスタムパーツは、メーカー純正品からホームセンターで購入できるアイテムまでさまざまですが、どういった箇所に使われることが多いのでしょうか。よりイメージが膨らむように、箇所ごとのカスタムを具体的にご紹介します。
外装カスタム
とくに目立ちやすいカスタムは外装です。個性的な車を持ちたい方、街中で注目される車に乗りたい方は、下記で紹介する外装カスタムを行いましょう。
エアロパーツ
フロント部分のエアロパーツをカスタムすることで、デザインの印象を大きく変えられます。空気抵抗にも手を加えられるため、走りの質にも影響するパーツです。
エアロパーツについて、詳しくは【エアロパーツとは?装着するメリット・注意点や購入できる場所を紹介】で解説しています。
ホイール・タイヤ
人間で例えれば「靴」と同じ役割を果たします。カスタムすることでいかつさを引き立てることもできれば、上品な印象に仕上げることもできるでしょう。
また、ブレーキ性能をはじめとする機能面にも大きな影響を与えます。
ホイールについて、詳しくは【車のホイールにはどんな種類がある?素材・構造・デザイン別に紹介】で解説しています。
足回り
サスペンションの変更は乗り心地のみならず、車高調の変更にも生かせます。車高の上げ下げを調整することで、車の全体像は大きく変貌するでしょう。
ライト・電装
近年ではLEDを使った外装が可能になり、デザインの自由度は大幅に向上しました。「保安基準」を満たす範囲内であれば自由にライトを使った電装ができるので、目立つ車に乗りたいという方にはぴったりのカスタムです。
LEDカスタムについて、詳しくは【LEDを使った車のカスタムがオシャレ!車検に通るよう注意して取り入れよう】で解説しています。
ボディ
塗装を変更する、いわゆる「ラッピング」です。デザインを変更するためのラッピングもできますが、小石が跳ねたときに付く傷を予防する「プロテクションフィルム」をカスタムで装着する人も多くいます。
また、ステッカーを使った簡易的なデザイン変更も可能です。
内装カスタム
乗り心地を重視したり、室内の豪華さを際立たせたりしたい方には内装カスタムがおすすめです。シートからインパネまでさまざまな箇所をカスタムできるので、のんびりとくつろげる理想的な空間を生み出しましょう。
シート
標準仕様のシートに座りにくさを感じたり、デザインの平凡さを感じたりする方は、まずはシートからカスタムしましょう。ごく一般的な車種だとしても、スポーツ仕様の「セミバケットシート」や運転時の疲労を抑えられる「コンフォートシート」などへの変更が可能です。
ステアリング・ハンドル
エアバッグの普及によってカスタムが難しくなった箇所ですが、ハンドルカバーを使うだけでも見た目や触り心地は向上します。運転時にはとくに多く触れるパーツなので、納得いくものにカスタムするとよいでしょう。
社内灯・ライト
古い車種の場合はハロゲンが使われることが多い社内灯ですが、LEDに交換することで目に優しく、それでいて明るい室内に生まれ変わります。LEDは色調の変更も簡単なので、独特な色を使った演出も可能です。
インパネ・オーディオ系
インパネは安全性を維持するために極端な変更を加えられない箇所ですが、インテリアスリムモールの活用で質感が高まります。オーディオも小型化・高音質化が進んでいるため、音楽を聴く機会が多い方はカスタムするとよいでしょう。
フロア
フロアマットはとくに簡単にカスタムできる箇所です。汚れが目立ったときなどは、思い切って素早く交換するとよいでしょう。防水機能が付いたものや静粛性の高いものもあり、使い方に応じて好きなタイプを選べます。
性能カスタム(チューンアップ)
性能アップのためのカスタムです。どのような変更ができるのか表にまとめました。
エンジン | ターボ系、吸気系、電気系などのほか、パワーやトルクのアップグレード |
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排気系 | マフラー等の交換 |
コントロールアイテム | ECUの交換による燃料噴射量等の調整や、低燃費性の実現 |
冷却系 | エンジン冷却水の設定温度を下げるローテンプサーモスタットなどの装着 |
駆動系 | クラッチディスク等の変更による駆動力のアップ |
サスペンション | 車高調や乗り心地を変えるためのカスタム |
ブレーキ | 耐熱性の高い機器への交換による性能のアップ |
車をカスタムする際の2つの注意点
車をカスタムする際の注意点は、以下でご紹介する2点です。先々のことも考えながら、適度な内容に抑えましょう。
1:車検に通るカスタムにとどめる
カスタムを保安基準の範囲内に収めなければ車検に通らず、公道を走行できません。
詳しいルールは【カスタムカー(改造車)は車検に通る?確認すべき6つのポイントと注意点】で解説しているので、この条件を満たしたカスタムにとどめましょう。
2:カスタムによっては売りにくくなる
コンプリートカーのように、多くの人の需要を満たすカスタムには価値がありますが、あとから自分好みのカスタムを加えた場合、売却時に価値が付きにくくなります。個性的すぎて万人受けしないカスタムカーは、中古車としての査定が低くなることに注意しましょう。
まとめ
カスタムカーは、オーダーメイドで外装や内装に手を加えた改造車のことです。自分自身で即時に改造して、オリジナルの1台を作り上げることがコンプリートカーとの違いといえます。世界にたった1台しかない車を作り上げられるため、個性的な車を持ちたい方はカスタムカーを作るとよいでしょう。
「グローバルネット」では、カスタムカーをメインとした中古車の買取・販売を行っています。保安基準を満たしたカスタムカーのみを取り扱っているため、車検に通らないといった問題が起こりません。陸送納車で全国販売も手掛けているので、販売店のある神奈川以外にお住まいの方もぜひご利用ください。